こんにちは、北海道M&Aセントラルグループの藤田です。
本日は、M&Aに際して「譲渡価格（売買価格）の交渉は可能か？」をお伝えしていきます。
これまでのコラムでは、譲渡価格（売買価格）の算出ロジックをお伝えしてきました。
（コストアプローチのコラムの続きは今後更新していきます）
このような内容を駆使して、企業価値算定を行い、譲渡価格を決定していくのですが、
とは言え売り手様、買い手様共にご希望される金額などはあるかと思います。
それに近づけていくために、交渉は可能か？という内容です。
売り手様は金額交渉可能か？
結論、可能です。
ただ、これは需要供給のバランスがモノを言うことは、
普段購入されるようなものと全く同じ原理です。
例えば、売り手様の会社（事業）に対して、買い手様がいくらでもいるような場合（需要のある業界の良好な経営状態など）、
金額交渉が効きやすいです。
当社のようなM&A仲介会社は、様々な会社様へ打診をします。
（当然、スタートはノンネーム（企業が特定できないような情報に抑える）での打診を致します。）
その上で、希望金額通りに譲受していただける会社様を探していきます。
ただ、それでも希望金額通りの買い手が見つからなかった場合、
競合状況を買い手様へお伝えした上で、なるべく売り手様の希望金額に近づけないかを打診致します。
このような流れで、交渉していき、双方が納得する金額を見つけにいきます。
買い手様は金額交渉可能か？
結論から申し上げますと、あまりお勧めは致しません。
というのも、現在のM&A市場は基本的に売り手市場であること、
売り手様の希望価格の実現に近づけていくというアプローチもあり、
願っていた企業様であった場合、予定金額よりも高かったとしても、満額での交渉を打診致します。
もちろんですが、譲渡企業様の内容次第ではあるかと思いますが、
不動産などの領域とは違い、多くの売り出しがあるような業界ではありません。
ご希望されていたような企業様であれば、多少の条件は受け入れる形が、事業拡大には必要と考えられます。
いかがでしたでしょうか？
M&A市場においては、直接売り手が買い手を探すというアプローチもあります。
ただ、ほとんどが大企業のスキームであったり、
中小企業ですとそのネットワークや、事業運営上探すこと自体が問題であったりするケースもございます。
当社然り、M&A仲介会社に依頼し、調整や交渉、その他契約に向けたアクションまで一貫して依頼した方が良いケースがほとんどです。
是非、事業譲渡、会社譲渡をご検討されている方がおられましたら、
お気軽にご相談下さいませ。