M&Aコラム

M&Aしやすい事業と、そうではない事業とは?

こんにちは、北海道M&Aセントラルグループの藤田です。

今回は「M&Aしやすい事業と、そうではない事業とは?」の内容をお伝えしていきます。

 

M&Aにおける売買金額交渉は可能か?

先日このような内容を、コラムで綴りましたが、

金額交渉の余地、それ以前にそもそも譲渡しやすい事業と、そうではない事業があります。

業種ごとの細かい内容というより、大きな観点で見たときの特徴をいくつかお伝えしていきます。

 

1、ストックビジネス

ストックビジネスとは、取引が開始すると、継続して定期的に対価を得られるビジネスのことを言います。

わかりやすいビジネスで言いますと、保険会社や、ソフトバンクなど通信事業者もストックビジネスに当たります。

(保険料や通信料は定期的に支払っていくビジネスモデルです)

ストックビジネスは、将来にわたって見込まれる収益を可視化しやすく、またそれがブレにくいという観点から、

買い手からすると安心して検討することのできる事業となります。

中小企業におけるストックビジネスでわかりやすいのは、不動産管理業です。

マンションなどの管理手数料を定期的にマンション所有者から受け取ることが可能です。

 

2、非属人的な事業

特定の人材の流出が起こると、事業収益が明らかに悪化する場合、それは属人的な事業と言えます。

例えば、資格保持者を必要とする事業において、その人材を確保することが容易では無い領域の場合、などです。

逆に、非属人的な事業、つまり特定の人材の流出が事業収益に与える影響が小さい場合。

M&A成立後に元々の従業員の退職があったとしても、その後の収益に大きな影響が無いので

買い手は安心して譲り受けることが可能となります。

仕組み化されているWEBプラットフォーム事業などがそれに当たります。

 

 

如何でしたでしょうか。

当然、ストックビジネスではなく、また属人的な事業だとしても

企業価値算定において高い評価を得る事業もございます。

 

個々に応じて価値評価は変わりますが、上記でご紹介したような事業は、

譲渡しやすい事業とも言えます。

 

本日は以上です。