M&Aコラム

リタイア後の収支のやりくりは?

こんにちは、北海道M&Aセントラルグループの藤田です。

本日は「リタイア後の生活費などはどうやった考えたら良いか?」についてお伝えしていきます。

 

リタイアにも様々な形があります。

・高齢により経営を続けることに不安を感じ、事業譲渡を行う。

・若くして事業を成し、株式譲渡を行うことでキャピタルゲインを得る。

いずれのケースでも、リタイア後は譲渡益で生活を考えていく、というケースが多いかと思います。

 

では、実際に生活を考えていく上で、どのような収支計画を考えていけば良いのでしょうか?

 

1、具体的にお金がかかるシーンを全て洗い出す

家賃(住宅ローン返済)、食費、通信費、水道光熱費、、、

個々人に応じて生活上かかるコストは様々です。

旅行の頻度や娯楽にかかる費用、ご子息様がいらっしゃればその生活費も考えられるでしょう。

そういった生活上のコストを全て洗い出した上で、

スポットでかかる費用(冠婚葬祭など)を考えていく必要があります。

 

こちらは高齢者を事例にした記事になりますが、ご自身に当てはめて考えることも可能です。

参照:老後にかかる費用

 

また、仮にリタイア後に全く仕事をしない場合でも、

それまでに支払った社会保険料から、年金を受け取ることができます。

どれほどの年金の受け取りがあるかを、下記サイトで確認することができます。

参照:ねんきんネット

 

 

2、具体的な数値を落とし込む

お金のかかる場面を全て洗い出した後は、その金額を具体的に埋めていきます。

ご自身の管理シートでももちろん大丈夫ですが、便利なツールもあるのでご紹介致します。

参照:日本FP協会

キャッシュフローを見ていく上で、このようなテンプレートがあると便利ですね。

 

実際に数字に落とし込むことで、現実的な収支が見えてくるかと思います。

 

 

3、投資を検討する

手元にある資産(譲渡益含む)、今後受け取る年金、将来にわたるコスト

これらが見えてきたことで、果たして収支が生涯成り立ちそうか、見えてきたかと思います。

特にリタイアされた経営者様は、手元に譲渡益がありますので、

そのサイズにもよりますが、収支を成立させるため、もしくは更に充実したライフスタイルを目指すために、

投資を検討されても良いかと思います。

 

【事例】

リタイア年齢:40歳

手元資金:2億円

年間生活費:1000万円(20年で手元資金が無くなる)

 

2億円のうち、1億円を手元に現金として残し、残りの1億円を投資で運用する場合。

1億円で実質(ネット)利回り5%の投資商品を購入。

毎年500万円のリターンで、年間生活費1000万円のうち半分を賄う。

20年間は毎年500万円リターンと手元資金1億円で年間生活費1000万円を賄うことが可能。

60歳になった時、投資元本1億円を現金化。こちらの1億円と、年金受け取りで余生を過ごす。

 

如何でしょうか?

あくまで事例にはなりますが、投資を活用することで手元資金を増幅することも可能です。

(投資商品によっては損するケースももちろんありますので、吟味して選択する必要があります。)

資産を日本の銀行口座に置いておくだけですと、ほとんどリターンが得られないため

投資を活用するといった方法も有効活用すべきと考えます。

 

 

まとめ

簡単にまとめますと、以下の流れとなります。

現在のコストを可視化

→収支を具体的な数値に落とし込み

→現在の資産運用を考え実行する

これらを考えることが、リタイアへの第一歩ととなります。

 

 

北海道M&Aセントラルグループは、

収益不動産(賃貸、ホテルなど)のご提案、売買仲介事業も行っております。

事業譲渡、株式譲渡後の新たなキャリアを考えていく上での

資産運用面でも、お力添えさせていただくことも可能です。

是非、お気軽にご相談下さいませ。

 

本日は以上です。