こんにちは。北海道セントラルグループの藤田です。
前回に引き続き、譲渡サイドから見たM&Aのメリットをお伝えさせて頂きます。
譲渡側のメリット二つ目は
「雇用維持・取引維持」という点です。
1、雇用維持
廃業(清算)を選択すると、言わずもがな会社の従業員は次の就職先を探さなくてはなりません。
中にはこれまで長い間勤め上げた従業員もいらっしゃるかと思います。
お住まいのエリアの中で、会社の業種によっては、再就職先を見つけるのが難しいこともあります。
そういった場合、廃業を選択することで従業員が路頭に迷うこともございます。
このような形を願う経営者は少ないことと存じます。
M&Aの場合、条件提示の時点で現従業員の継続雇用を前提とすることが可能です。
その場合、経営者が退いた後も、従業員は困ることなく勤務を継続することができます。
2、取引維持
商圏によっては、貴社が廃業を選択することで、売上が減少し事業継続が困難になる会社があるかもしれません。
その場合、意図しない廃業の連鎖が起こる可能性もございます。
M&Aの場合は、むしろ既存の取引が継続して行われることに価値があります。
取引が継続すること、さらにM&A後は譲受企業が別の商材の取引を提案していく戦略をもっていることもあり、
取引先は以前にも増して商流を増やすことができるかもしれません。
廃業は、それまでの取引を停止することになりますが
M&Aは、それまでの取引を継続し更に取引量を増やす可能性がある
ということになります。
今回のメリットは、経営者ご自身ではなく取り巻く環境に対する影響の点で述べて参りました。
譲渡側のメリット 3 に続きます。