ソフトバンクグループ(SBG)は2月8日に、
傘下の英半導体設計大手アームの米半導体大手エヌビディアへの売却を取りやめると発表。
売却断念に伴い、アームの2022年度中の株式上場を準備へ向かう。
SBGは2020年9月にアームを約4兆2000億円でエヌビディアに売却することで合意するも、
半導体市場への影響を懸念する各国独禁法当局が反対し、売却交渉が難航。
売却対価の前受金として受け取った12億5000万ドル(1438億円)は
契約条項に基づき返金の義務はなく、2022年3月期決算に利益として計上。
SBGは2016年に約3兆3000億円を投じてアームを買収。売却が実現すれば、1兆円近い差益が出ていた。