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【ニュース】ケイブ、スマホゲーム開発のでらゲーを子会社化

ケイブは、スマートフォンゲーム開発のでらゲー(東京都渋谷区。売上高89億7000万円、営業利益13億5000万円、純資産82億8000万円)の全株式を取得し子会社化することを決定した。

ケイブは2021年5月期まで5期連続の営業赤字を計上し、22年5月期も赤字が避けられない状況にあり、収益源となる有力なゲームタイトルの投入が急務であった。

でらゲーは2010年設立で、代表作「モンスターストライク」で知られている。取得価額は50億2300万円であり、取得予定日は2022年9月1日という。

 

ケイブは2015年に発売したヒット作「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」が全売上高の約3分の1以上を占めている。

ただ、「ゴシックは魔法乙女」への業績依存が大きいうえ、発売からすでに7年が経過した。

この間、韓国から輸入したゲームタイトル「ロード・オブ・ダンジョン」、新規オリジナルタイトル「三極ジャスティス」などを発売したが、「ゴシックは魔法乙女」に並ぶ収益源に育てることができずに現状を迎えている。